2014年1月21日 (火)

一日一弁 わっぱめし対決

一日一弁 わっぱめし対決】 「米沢牛わっぱめし」 (D-1)1,200円

山形県 奥羽本線/米沢駅

経木の折(=わっぱ)に詰めた初登場の駅弁である、奥羽本線・米沢駅の「米沢牛わっぱめし」をいただきます。蓋を開ける前にふと、お肉のお弁当ってレンジで暖めた方が良いのかしら、、と迷ったのですが、でも駅弁って普通は冷たいのを食べるモノだと思い直し今回はそのままいただくことに。

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さて気を取り直して蓋を開けてみると、牛そぼろ、牛肉のしぐれ煮、錦糸卵がご飯の上に敷き詰められ、その上に三切れの牛肉、椎茸と花型の人参が添えられています。その横には肉団子と高菜の存在が。まず初めに牛肉のしぐれ煮をご飯と一緒にパクリ。甘目の味付けがしっかりと染み込んでいます。そして貴重な三切れの牛肉の一つにも箸を伸ばしばしてみました。冷えてる状態なので、正直少し固めかな、、と思いながら口に運ぶと意外や意外、あら柔らかい!少し甘めの程良いお味。そしてお肉を連投!初めから気になっていた大きめの肉団子へ。粗挽きのもので、肉の味がしっかり出ていてます。

レンジでチンしたらもっとホロホロになったかも、、と妄想しつつお肉続きの休憩として箸休めの高菜をいただくと、甘い味付けが続いていた中高菜のピリッと感が口の中をリセットしてくれます。そのまま一気にお肉に逆戻りし完食してしまいました。見た目こじんまりとしたお弁当ですが、意外とおかずのボリュームがたっぷりなので、ご飯が進む、進む。個人的には、もっとご飯が欲しくなってしまったのが正直なところです。(笑)。

〈特集〉駅弁 一日一弁対決

一日一弁 わっぱめし対決

一日一弁 わっぱめし対決】 「焼きかにわっぱめし」 (D-1) 1,300円

福井県 北陸本線/敦賀駅

なつかしのわっぱの容器にこだわって作られた新作駅弁のひとつです。福井県の名物かにめしを、老舗の調整元・塩荘は焼きかにを使って駅弁に。蓋をあけるとふわっと海のにおい!ほぐしたかにの身がお弁当全体にかかっていて、炊き込みご飯と一緒に口に運ぶと蟹の旨味が口に一気に広がります。食欲を誘うあの海のにおいは、蟹の身から発せられていたのだと納得。蟹の味を満喫したところで、お弁当中央の蟹の爪をいただきます!

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焼き色のついた肉厚の身は、ぷりっぷり、かつ香ばしい!むくのが面倒な殻がないのもポイントが高いです。特筆すべきは緑色の茎レタス。梅酢に漬けられたさっぱりとした味わいとシャキッとした食感が蟹めしにとてもよく合います。わっぱについた米粒が、ほんのり木の香りがしてこれまた美味。シンプルですが、あきのこない一品です。

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2014年1月20日 (月)

一日一弁 みそ対決

一日一弁 みそ対決】 「どてみそかつ丼」 (A-0) 950円

 愛知県 東海道新幹線/三河安城駅

駅弁大会も残すところあと2日!何を食べようか、あと何を食べておこうか、と迷うのもいよいよラストスパートですねー。

受験に、スポーツの祭典に、とやっぱり「カツ」が気になるこの季節(?)、金をメインに黒、朱、銀で彩られた勇ましいパッケージも何やら縁起の良さそうな、三河安城駅の「どてみそかつ丼」を本日はご紹介。もちろん使われているみそは、八丁みそ!三河武士に兵糧として重宝されたんだそうですよ。

ご飯の上にドーンとのっているのは、牛すじのどて煮、一口サイズの豚カツ、そして尾張牛のしぐれ煮。まずは八丁みそのどて煮をいただきます。けっこう甘めのみそと、かむほどに味が広がる牛すじ肉のハーモニーが絶妙。
そしてこのみそを、隣のカツの衣にもつけながら今度は豚カツを。牛も豚も、はちょっと得した気分です。豚肉はそれほど大きくはないけれど、厚く食べごたえがあります。尾張牛のしぐれ煮はさっぱりめ。3種類の肉が全く異なる味わいなので、ボリューム感に反してどんどん箸がすすみます。

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さらに4つ目の主役は、味がしみこんだみそ煮玉子!うまい!!
箸休めの山菜をはさみながら、テンポよく食べ進んでしまったので、玉子に手を付けた時にはすでにご飯がなくなってしまったのが悔やまれるところ。
見た目に違わず食べても豪快な食後感の駅弁でした。輸送コーナーですので、お間違いなく。

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一日一弁 みそ対決

一日一弁 みそ対決】 「黒豚みそだれ弁当」 (A-0) 980円

 埼玉県 東北本線/大宮駅

産まれも育ちも埼玉県な私ですが、埼玉県の駅弁と言われてもなかなか思い当たる定番弁当が無いというのが正直なところ。鉄道博物館ができて、鉄分高めな地域になっている大宮の駅弁の実力はいかに?
ふたを開けると、メインの黒豚生姜焼きが鎮座していて、その脇にしゃくし菜しそ風味漬けの緑、芋羊羹の黄色、漬物のピンクと見た目の彩りはいい感じです。さすが「彩の国さいたま」の駅弁です。

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ではさっそく実食!メインの黒豚の生姜焼きから頂きます。豚肉は深谷ネギで有名な深谷の「彩の国黒豚」を使用しているとのこと。適度な厚みがあるのに柔らかい食感で、脂身もしつこくなくさっぱりしていて、そこにピリ辛のみそだれが効いています。これがただ辛いだけじゃなくて味噌の深みがしっかり広がってきて、さすが秘伝というだけのことはあります。

ごはんは赤飯の色を薄くしたような紫色で、これは黒米を混ぜて炊いているからのようで、食感のアクセントにもなり、黒豚生姜焼きと相性もよい感じです。きんぴらごぼうや、しゃくし菜しそ風味漬けもピリ辛のみそだれ風味の箸休めにぴったりです。

最後に食べた芋羊羹は締めのデザート的な感じで満足感もアップです。
「彩の国さいたま」の食材にこだわって作られていて、作り手の強いこだわりを感じる駅弁でした。大宮に立ち寄った際に是非また食べてみたいと思います。

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2014年1月19日 (日)

一日一弁 豚対決

一日一弁 豚対決】 「特製 黒豚赤ワインステーキ弁当」 (A-5) 1,150円

 鹿児島県 九州新幹線/出水駅

ふたを開けると厚切りの豚肉がびっしり並んでいます。でも朝イチで購入して食べるのが昼なので仕方ないのですが、お肉はパッケージのジューシーな写真とは違い、焼豚のような印象で、ちょっと不安な気持ちに。冷めてもおいしいのが優秀な駅弁の必須条件なので、不安な気持ちを振り払っていざ実食!

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マスタードが付属していますが、まずはマスタードを付けずにお肉をそのまま食べました。分厚いお肉なのに赤ワインソースの味がよくしみ込んでいて、適度な噛みごたえもいい感じです。お肉の下に隠れていたご飯は白飯ではなく黄色いサフランライスで、お肉との相性もなかなかです。マスタードをお肉に付けて食べると、赤ワインソースの味にピリリと効いてこれもまたおいしい。

付け合わせの人参は甘くてジューシー。さつまいもは甘みの中に酸味も効いていて、レモン煮だそうです。さらに何で福神漬け?と、ちょっと不思議な感じがしましたがマスタードを付けたお肉とサフランライスによく合う、食べて納得の組み合わせでした。一口一口食べ進めていくうちに、当初の不安が満足感に変わっていきました。ごちそうさまでした。今度は、駅弁大会の会場で、できたても食べてみたくなりました。

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一日一弁 豚対決

一日一弁 豚対決】 「ぶたかま(釜めし)」 (A-0) 940円

 熊本県 九州新幹線/新八代駅

キャラ弁!?と思うほどポップな外装。黄色い箱のあちこちに、キュートなブタ&くまモンが!ブタちゃんが ‘釜めし’と書いたプラカードを持っている所から推察すると、ぶたかま=豚の釜めし・・一般的に釜めしというと、鶏肉を使っているものが多いですが、豚肉とは!

フタを開けると、器の表面積の半分を占める角煮たち。ゴロゴロと大きな塊が4つ、と小さいのが1つ。おまけ付きみたいで嬉しい♪外装の可愛さから女性やお子様向きかとおもいきや、中身はがっつり男飯の変化球!角煮以外にも、梅の花を模った人参、菜の花、九州名物からし蓮根が彩りよく盛りつけられており、さらにご飯は、細かく刻んだ人参、タケノコ、きくらげが混ぜ込まれた、ほんのり豚骨風味の変わり種!

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お肉はこってりしていますが、脇役たち(ガリもいた)の活躍で、全く飽きさせません。菜の花をつまみながら一足早く春を感じつつ、人生初のからし蓮根や豚骨風味のごはんに舌鼓♪あっという間に完食、満腹☆  ごちそうさまでした~。

あ、余談ですが、姉妹品で「天草大王熊本の地鶏かしわめし釜めし」(こちらは、赤いパッケージに、くまモンがドーン!と描かれている)がありますので、「ぶたかま」を食した後に、スタンダードな釜めしが食べたくなった方は、2個目に是非♪

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2014年1月18日 (土)

一日一弁 復刻掛け紙対決

一日一弁 復刻掛け紙対決】 「復刻版 元祖鯛鮓」 (D-1) 1,000円

  福井県 北陸本線/敦賀駅

早速手に取ってみると、可愛らしくもレトロな鯛の絵柄の掛け紙のこちらは今回「復刻掛け紙」特集としてご紹介している敦賀駅「復刻版 元祖鯛鮓」。「元祖鯛鮨」の販売元「塩荘」さんは創業100年の歴史を持つ駅弁屋さんです。江戸初期から代々「荘兵衛」を襲名し、敦賀において料理屋等を経営し「塩荘」の名で呼ばれていたようです。

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掛け紙を外すと、経木折箱に入ってます。木の香りがふわっとする中、蓋を開けいよいよ鯛鮨とのご対面!ご覧の通り、鯛とシャリ以外は余計なものが全くありません。ということで迷うことなく一切れ目に箸を伸ばしました。酢飯がギュウッと詰まっています。まず醤油をつけずにいただきます。薄塩でシメた鯛とほのかに甘い酢飯と木の香りがうま~く合わさって上品なお味。

二切れ目以降は醤油を付けてパクリ。酢飯の歯ごたえが硬すぎず柔らかすぎず、もっちもちしていてボリュームも満点ですね。絶妙な味付けの鯛が最後まで箸を止めさせてくれませんでした。

個人的には色々な味を楽しむお弁当を選んでしまう事が多い為、中々一折全て押し鮨というお弁当を選ぶことが少ないのですが、一気に完食してしまいました。目で楽しむ食事としては少し物足りないかもしれませんが、ふんわりとした鯛の身と程良い固さの酢飯の調和はそれを補うに足る魅力です。お酒好きの方には、辛口の日本酒とともにじっくり味わって食べるのもおすすめでしょう。ごちそうさまでした♪

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一日一弁 復刻掛け紙対決

一日一弁 復刻掛け紙対決】 「復刻版 昭和の牛べん」 (D-1) 1,000円

  兵庫県 山陰本線/和田山駅

レトロな掛け紙に目が行きます・・・読めない。「上等 御弁当 代価 四十銭/山陰線和田山駅前 福廼家 電話十八番」とのこと。このレトロ感、「昭和の」といっても昭和初期ごろでしょうか。

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紐をほどき、この掛け紙を取ると経木(きょうぎ)折箱にご飯と牛肉と漬物(らっきょう漬に生姜漬)。素朴!シンプル!潔い!ではありませんか。「牛べん」ですから、これでいいんです。

早速、メインの牛肉をいただきます。甘辛でしっかり味付けされています。街の牛めし屋さんのようなニンニクのきいた味付けではなくすき焼き風味ですね。甘めの味付けは個人的に大好きです!御弁当なので温かくなくても牛肉は決して硬過ぎず、噛むほどに旨味が味わえる歯ごたえで、「お肉食べてる!」感も味わえます。

そしてごはん。結構しっかり詰まっています。ご飯ばっかりでも・・・と一口食べて裏切られました。ごはんおいしい!薄味ですがしっかりとだしの効いた茶めしでした。品質表示を見ますと「山菜ごはん」でしたね。たしかに緑のものも混ざっています。多めのご飯もあっというまにいただいてしまいましたー。素朴でどこか懐かしいお弁当、ご馳走様でした!

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2014年1月17日 (金)

一日一弁 招福弁当対決

一日一弁 招福弁当対決】 「出雲大社おそなえ三福 かにさばしじみのもぐり寿司」 (D-1) 1,050円

  島根県 山陰本線/松江駅

「出雲大社おそなえ三福」と銘打たれているように、古くから出雲大社にお供えされてきた食材である、かに・さば・しじみを使った、なんともありがたみのある雰囲気のお弁当は松江駅の「かにさばしじみのもぐり寿司」。

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蓋を開けると、しじみのしぐれ煮、かにのほぐし身、さばのほぐし身が綺麗に敷き詰められています。さらに、黄色の金針菜(ゆりの花)と緑の絹さや赤黒の黒豆と小豆がのって彩りが添えられており、まるで一枚の絵のよう。金針菜はかつて出雲大社から大和朝廷に献上されていたといわれる食材、黒豆と小豆は五穀豊穣を願って添えられているとのことで、福をいただくような気分に!

早速、出雲地方の郷土料理「しじみのもぐり寿司」からいただきます。色濃く、甘く炊かれたしじみがとってもいい味!酢飯との相性も抜群で、すいすいと箸がすすんでいきます。焼きさばのほぐし身は、いい塩梅に鯖の香ばしさが感じられて非常に◎。かには酢漬けになっていて、甘酸っぱさと蟹の味がベストマッチ。3種類の食材をいったりきたりしながら食べるとあっという間にぺろりと完食。完食後は、福の神の笑顔になること間違いなしの一品です。

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一日一弁 招福弁当対決

一日一弁 招福弁当対決】 「ビリケン弁当」 (D-1) 1,000円

  大阪府 近畿日本鉄道/大阪難波駅

見た目の可愛さに、食べる前から思わず笑みがこぼれるお弁当。おにぎりの海苔に描かれた「ビリケン」さんや、足型カステラは、あまりのクオリティに箸をつけるのをためらうほどでした。

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大阪の名物が満載のお弁当と言う事で、先ずは青のりをさっと振り名物たこ焼きを一口で。中には歯切れの良いブリッブリの蛸が口の中で弾けます。続けてヒロウス(がんも)と三度豆(いんげん豆)の煮物。これがかじると本当にびっくり!旨みたっぷりの汁がじゅわぁっと溢れ、上品なお出汁の香りが口にも鼻にも広がってきます。

そろそろご飯にとお箸を伸ばすと、これだけ楽しいおかずが満載ながら、おにぎりには甘い牛肉のしぐれ煮が。付け合せの福神漬けとまた合うんです。大吉の焼印の入ったボリューム満点出し巻や、どこか懐かしいタコちゃんウインナーを味わいつつ、それではこちらも名物串カツに。うずら串とウインナーポテト串に付属のソースを付けパクリ。ソース好きな私は「二度付け」ならぬ「重ね付け」をして一気にパクリ。いやぁ本当にソースが合うんです。

おかずとご飯を一通り食べ終えて、最後は別腹のスイーツを。みたらし団子もさることながら、個人的には「ビリケン」さんの足型カステラが大ヒット。素朴な味わいがお腹も心も満たしてくれるそんな感じがしました。

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2014年1月16日 (木)

一日一弁 海の幸対決

一日一弁 海の幸対決 】 「海女の大漁めし」(A-0) 1,300円

  青森県 東北新幹線/八戸駅

 ピンク色で賑やかなパッケージに包まれ、パッケージの窓から鮑、ホタテ、うに、いくらが既にお目見えしている時点で、既にテンションが上がります。驚いたのは、海鮮では珍しい加熱式駅弁でした!なんといくらが入っているのに加熱するのか~??と思いつつも説明文に従って黄色いヒモを引っ張り出し、待つ事5分。

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どうなっていることやらと期待と不安を胸にいざオープン!!!フタを開けるとめかぶの香りがフワーっと香ってきます。海藻好きにはたまらない香りですね。もちろんメインの鮑やホタテも気になる所ですが、メインを最後に取っておきたい派の私は、まずはめかぶとご飯を一口。

むむむっ!なんとご飯にまで味付けがされているではないですか!おいしーーーーーーい。国産のうるち米を使用している為か、とってもモッチリしていて美味。めかぶの味付けともバッチリ合います。これだけでも満足なのに、更にボリューミーな海の幸が並んでいます。それではさっそく子持ちホタテをパクリ。初めて食べましたがこれまた照り焼きの味付けが程よく、ご飯が進んでしまいます。蒸しあわびはトロットロのソースと絡み合ったプリップリの歯ごたえ。幸せのひと時です。

蒸しうに、いくらも、めかぶとご飯と共に頂きあっという間に完食してしまいました。空の容器を持ち上げると、まだ温かい!うーんあったかい海鮮弁当なんてどうなることやらと思っていたので、あまりのおいしさに脱帽。これはリピート決定です。

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一日一弁 海の幸対決

一日一弁 海の幸対決 】 「海の膳 鮑」(B-4) 1,980円

  静岡県 東海道新幹線/熱海駅

創業明治21年の老舗・東華軒さんの「海の膳 鮑」をいただきました♪豪華海鮮対決に名乗りを上げているお弁当。外装箱から取り出してみると、中央に殻付きアワビ、その両脇にはさくらえびと金目鯛が!ん~、豪華!!

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さっそく中央のアワビからいただきます☆ わ~、柔らかい!味もしっかりしみ込んでる!二切れ、三切れと行きたい所ですが・・隣のさくらえびも気になるので、箸をのばしてみると、なんと甘露煮!優しい甘さとシャクシャクの食感がたまりません。

塩焼きした金目鯛は、薄味で上品。そのものを味わうのもいいですが、身をやや細かめにほぐして軽く茶飯と混ぜて食べるのがおすすめです。駅弁の域を超えた、上質な味わいが楽しめます。金目鯛でホッと一息つくと、最初に食べた、醤油の風味がしみ込んだアワビが食べたくなります。ということで、2巡目~!モグモグ♪

2巡目を食べ終えた所で、気づきました!大根漬けと玉子焼き、アワビの貝の下に敷かれた笹の存在に。彩りも抜群にきれいだったのに・・豪華食材に夢中で気づきませんでした(反省)後半は脇役立ちも挟みつつ、おいしく完食☆

12cm四方の箱に、まさに海の幸がてんこもり!通常の海鮮弁当では主役級のイクラも、このお弁当では引き立て役に。アワビの上で控えめに輝いてました。海鮮弁当は多々あれど、こんな豪華な組み合わせ他では味わえないと思います。是非、ご賞味ください。ごちそうさまでした!

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2014年1月15日 (水)

一日一弁 茸対決

一日一弁 茸対決 】 「松茸・栗ごはん」(A-0) 950円

  広島県 山陽本線/福山駅

今年初登場の松茸・栗ごはんを食べてみました。楕円のお弁当箱に松茸、マイタケ、しめじといったきのこのみなさんと栗たちがほぼ全面展開されています。人参も紅葉の形でワンポイントを添え、まさに秋の風情のお弁当と言えるでしょう!(今は冬ですが。)

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まつたけを一口食べると、ふわっとした香りが広がります。香りを生かすためか、比較的うす味に調整されている模様です。次にごはんを口に入れてみると、おや~、なんとも言えない深い味わい。思わずお箸がすすみます。

聞けば、割れた栗を刻んだものと、松茸を小さくしたものとを一緒にごはんに炊き込んであるとのこと。ワザが細かい!そしてそれをひけらかさないところが奥ゆかしい。(スリーブにはきっぱりさっぱり何も書いてない。)さらに何気なくマイタケに移行すると、ほ?甘めの味わい。きのこたちはそれぞれ違う味付けで煮てある模様です。ここでも小ワザが効いています。肉にも魚にも頼らず、潔く山の幸だけで埋め尽くした秋の風情満載のお弁当、おいしく頂きました!(今は冬ですが。)

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一日一弁 茸対決

一日一弁 茸対決 】 「元祖椎茸めし」(D-1) 720円

  宮崎県 日豊本線/宮崎駅

シブーぃ椎茸の水彩画のような絵の掛け紙のこちらは、昭和28年の発売以来、宮崎を代表する名物とも言われている一品。蓋を開けると鶏そぼろと錦糸卵に挟まれ、肉厚の椎茸がずらり!つい口の中で唾をゴクリ。

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まずはメインの椎茸から一口。うーん、このクセのある味わい、椎茸好きにはたまりません。次はご飯と共にいただきます。鶏ガラスープで炊いたご飯との相性もバッチリです。この味、なんだか懐かしい気持ちになります。錦糸卵の上に載せられたグリーンピースも固めの食感がたまりません。

ご飯と反対側にはふき、高野豆腐、竹の子の煮物系、出し巻卵など優しい味付けにホロリと来ます。お弁当のおかずってしょっぱめの物が多い中、単体で食べて味わえる薄味目な所も気に入りましたし、竹の子の歯ごたえも絶妙な具合で素晴らしい。その他ミートボールやかまぼこ、ゴマ油で中華風な味付けの春雨サラダ、お漬物が入っています。お母さんが作ってくれたお弁当を思い出すようなおかずのオンパレードです。

見た目はちょっぴり地味な感じもしますが、長年の人気の理由は優しい味付けにあるように思います。これは食べてみる価値あり!な一品でした。ごちそうさまでした。

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2014年1月14日 (火)

一日一弁 穴子対決

一日一弁 穴子対決 】 「穴子かさね重」(B-5) 1,200円

  兵庫県 山陽本線/姫路駅

穴子のお弁当にハズレはないだろう。美味しいに違いない!と勝手にかなり高いハードルを設定しながら食べてみる。まずは上にのっている焼き穴子を一切れ・・・一口大にカットされていて食べやすい。「ふむふむ、普通に美味しい。」周りには細かく刻んだ焼き穴子と椎茸がのっていて、食感の違いを楽しめる。ごはんはだしで炊いてあるようでだ。穴子の甘みとよく調和している。

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「うん、なかなか美味しい。」と微笑んでいると、ごはんの間に隠れている穴子を発見する。煮穴子だ。『かさね重』だと納得する。焼き穴子の香ばしさとはことなり、ふっくらと柔らかい煮穴子。「これは、とっても美味しい!!」粒山椒や白ごまも入っていて、単調になりがちな味や食感に「おっ」と変化を与えてくれる。山菜醤油付やしば漬けもといった付け合せも美味しく、味・量のバランスよく、最後まで楽しめる。

食べ進めていくと、いろいろな発見があるので、徐々にテンションがあがっていき、あっという間に完食してしまいます。見た目は上品で、大きなお弁当ではないけれど、ごはんも穴子もびっしり入っているのでかなりボリュームもあります。『穴子かさね重』満足できるお弁当です。

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一日一弁 穴子対決

一日一弁 穴子対決 】 「炙りあなごめし」(A-4) 1,260円

  広島県 山陽本線/広島駅

今回新登場の「炙りあなごめし」をいただきました。パッと見はちょっと少なめかなと思いましたが、しっかり深さのある容器でボリュームがあります。片手で持って一気に食べられる作りが好感が持てます。ではいただきます。

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並んだあなごのサイズに合わせて、ごはんと一緒にまずは一口。国産の煮あなごの甘みとごはんの味がミックスされ、とても食べ応えがありますね。ごはんは、コシヒカリともち米のブレンドだから、もっちりとしているのですね!さらに、あなごエキスと一緒に炊き上げているとのこと。シンプルながら、あなごの旨味を活用していて素晴らしい。

漬物を途中ではさみながら、もう一口。あなごめしの味を少しの漬物がリセットしてくれるのでその都度新鮮に感じられ、あっという間に食べ終わってしまいました。ごちそうさまでした。

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2014年1月13日 (月)

一日一弁 鶏対決

一日一弁 鶏対決 】 「みちば御自慢 鶏肝丼」(B-3) 1,280円

  兵庫県 山陽新幹線/新神戸駅

「名人 夢の競演」の3つの駅弁の一つ、「みちば御自慢 鶏肝丼」をいただきました。監修はその名の通り、道場六三郎氏。がむしゃらに働いた修行時代に師匠を追って移り住んだ神戸を、初めて監修する駅弁に選ばれたのだそうですよ。

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そんな「鶏肝丼」、しっかりとしたお椀に入ってます。まずは、おしながきのトップにある、名人秘伝の田楽味噌であえられた奥丹波どり3種は、モモは身が締り、ハツはほどよい歯応え、キモは味噌とのハーモニーが絶妙。レバーが苦手でも食べやすそうです。味噌はやや濃いめの味付けですが、全体に爽やかな風味が漂います。一見、白飯のように見えるご飯が、ごま、木の芽、紅生姜で味付けされているから!特に木の芽はなんとも上品な風情が漂い、和食好きにはたまりません。

鶏とともに和えられたこんにゃく、ごぼう、刻んだ生姜は、味噌の主張がかなり強いにもかかわらず、それぞれの風味が引き立つ食感に仕上げられ、かむほどに味わいが広がります。名人が当時神戸で出会ったという「有馬山椒」が味に奥行を添え、上にのった酢漬けの蓮根、素揚げのししとうはお口直し的なアクセントになっています。

一つの丼に、これだけの食感、風味をまとめて1,280円。「駅弁は買いやすい値段であるべき」という名人の思いが込められた「鶏肝丼」は、とりわけ和食好きの皆様にお値段以上、とおすすめする一品です。

〈特集〉駅弁 一日一弁対決

一日一弁 鶏対決

一日一弁 鶏対決 】 「名古屋コーチン三昧」(B-5) 1200円 ★1週目のみ★

  愛知県 東海道新幹線/三河安城駅

名古屋をイメージさせる金ぴかのパッケージをあけると3色の名古屋コーチンがずらりと整列。手前から、照り焼き、塩麹、八丁味噌味。程よい甘さの照り焼き、ジューシーな塩麹、そしてご飯がすすむ八丁味噌!名古屋コーチンだけあって肉質がしっかり、なのに柔らかく、食べやすい。

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こんなに鶏肉があったら飽きてしまうかと思いましたがコーチンのスープで炊いたご飯とともにスピードはとまりません。ちょっと八丁味噌の味が濃いので、隣にある山菜がとてもよい箸休めに。椎茸、サトイモ、人参、柴漬け、奈良漬の副菜もきれいに並び、さすがは調製元「名古屋だるま」の一品。

残念ながら15日までの実演販売なので、どうかお早めに!15日は17時閉場ですのでお間違いなく。

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2014年1月12日 (日)

一日一弁 カニ対決

一日一弁 カニ対決 】 「三種盛り かにづくし」(B-4) 1,500円

福井県 北陸本線/福井駅

豪華海鮮対決の一角、「三種盛りかにづくし」をいただきました。
その名の通り3つに区切られたお弁当。まずは向かって右手、最もシンプルな「国産の紅ズワイガニの抜き身」からいただきます。
シンプルながらもカニ肉の旨みが最大限引き出されていて、大きい棒肉もちらほら入っていてボリュームもある充実な内容。

続いて真ん中にデデンっと控えている「カニみそ付きズワイガニの棒肉」。濃厚なカニみそと相まって味わい深い!さらにカニのはさみにも身がたっぷり詰まっていて食べ応え抜群です!切り込みもしっかり入っているので簡単に手で割れますよ。さらにこちらのゾーンにはほぐし身も入っていて、三種ならぬ四種入りな感じで得した気分。

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最後に左のゾーン「塩うにと蒸し雲丹で和えたズワイガニの肩コロ肉」。カニとうにのハーモニーの間にさわやかなゆずの味わいが加わり、後口をスッキリさせてくれます。
個人的には幕の内系よりも、「カニならカニ」「肉なら肉」といった食材特化型の方が好みなので、私には大満足の一品でした。
今年の駅弁ランキング上位に食い込むとにらんでいます。ごちそうさまでした。

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一日一弁 カニ対決

一日一弁 カニ対決 】 「たらば三昧弁当」(B-5) 1,380円

 北海道 根室本線/釧路駅

掛け紙をとると、てんこ盛りの大きなかにの身が飛び込んできます。やはり「たらば蟹」身の1つ1つが大きい。脚の部分(棒肉)、つめの部分(と思われる肉厚な身)、ほぐしたもの、と3種類のたらばの身を食べ比べることができます。

はやる気持ちを抑えて、まずはごはんを一口。酢飯はちょっと甘めの味付け。そして脚からぱくり。身は甘くてジューシーです。一口では食べられない大きさ。勿体ないから殻の部分も食べなきゃと思ったら、殻にはちゃんと切れ目が入っていて、簡単に殻を割り中の身もしっかり食べることができます。ちょっとした気遣いがうれしい。

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つめの部分(と思われる肉厚な身)は繊維質が太くぷりぷり。甘みはこちらの方が強く感じられます。私の好みはこの部分ですね。ほぐし身はしっとりしていて、ごはんと一緒に食べるとまた違った味わいが・・・。

お弁当を手にした時、ちっちゃい、これじゃ足りないかな。と思ったのですが、たらば蟹の身がみっちり入っているので、「かに食べたぞ!」という満足感は十二分に味わえます。まさに「たらば三昧」タイトルとおりです。

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2014年1月11日 (土)

一日一弁 牛タン対決

一日一弁 牛タン対決 】 「トリュフ風味牛タンと牛肉のイタリア風すき焼き弁当」(B-3) 1,480円

青森県 東北新幹線/八戸駅

肉好きには堪らないこの一品、お上品におさまっているのかと思ったら結構なボリューム感。フタを開けた瞬間にイタリアンな香りが漂います。

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まずは右手の「バルサミコビネガーと赤ワイン入りのオリジナルすき焼きソースにからめて焼いた青森県産牛」(と箱に書かれていました、さすがイタリアンメニュー、名前が長い!)。
口に入れるとバルサミコ酢独特の酸味が広がり食欲をさらに誘います。サフランライスはガーリックのかなりしっかりした味付け、肉の旨みを受け止めます。

続いて左手「黒トリュフとトリュフオイルに漬けこんだ牛タン焼き」(今度はちょっと短めのネーミング)。タンのしっかりした歯ごたえに加え、得も言われぬオイリーな濃厚な味。すでに駅弁の域を超えています!

付け合せの「7種の野菜のカポナータ」「ブロッコリーの塩ゆでパルミジャーノチーズがけ」は正にイタリア~ンなお味。そして「北あかりのマッシュポテト」、油断していました。めちゃくちゃ美味しいです。このマッシュポテトだけで山盛りで食べたくなります(本当に!)。

一分の隙もない正にイタリアン駅弁。名人神戸勝彦の味がこれほど手軽に楽しめるとは!かなりおすすめできる一品です。

〈特集〉駅弁 一日一弁対決

一日一弁 牛タン対決

一日一弁 牛タン対決 】 「仙台名物牛たん弁当」 (A-6) 1,200円

宮城県 東北本線/仙台駅

パッケージからわかるように、まさに牛たんを味わい尽くすために作られたお弁当でした。
「電子レンジで温めるとより一層おいしく召し上がりいただけます。」とあるものの、駅弁ということでまずはそのままで。

ふたを開けるとまずはボリューム感のある牛たんが目に飛び込んできて食欲をそそります。
早速メインの牛たんから一口。絶妙な焼き加減もさることながら、肉厚ながらも切れ目が入っている為、冷めていても食べやすく噛むほどに肉の旨みが溢れてきます。
そして牛たんと言えばベストマッチな麦飯の歯ごたえ、肉の旨みと甘味を存分に受け止めてくれる女房役と言った感じです。

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付け合せはさっぱり味の青菜漬とピリ辛の味噌漬け、シンプルながらも牛たんの味を引き立ててくれ、更にお箸が進みます。更に付属の七味をかけると辛さと旨みが混ざり合い、危うく一気に完食しそうな勢いに。
高ぶる気持ちを抑えて、せっかくなのでここで電子レンジへ。レンジを開けるとふわっと香る牛タンの香りが食欲をそそります。温める事でお肉が柔らかくなるだけでなく、より一層牛たん本来の旨みが染み出てきて絶品。
シンプルな牛たん弁当と思いきや、味の変化を愉しんでいるとあっという間に完食してしまいました。

〈特集〉駅弁 一日一弁対決

2014年1月10日 (金)

一日一弁 鮭対決

一日一弁 鮭対決 】 「 鮭児入り 三大鮭めし 」(B-4)  1,950円

北海道 函館本線/札幌駅

箱から駅弁本体を引き出しフタを開けると、中身の解説が書かれた紙が。これを横に置いて読みながら早速いただきます。

この駅弁は「石狩鮭めし」という90年の歴史を持つ駅弁の特別版だそうです。90年の歴史の中、時代に合わせて変化し続けたとのこと。中身もそれらがミックスされたものとなっています。

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早速イキナリ本題、一番食べたいものは最初に食べる主義なので、真ん中の「鮭児」からいただきます。
白飯の上に酢で軽く〆めた鮭児の身がのっています。鮭児は初めて食べたのですが、しっとり感が有り、ほんのり酢の風味が上品な味ですね。ご飯も白飯ということで素材を引き出しています。

次に右側の、鶏ガラスープで炊いたご飯の上に焼いた秋鮭をほぐし、更に空煎りした昭和40年代のものを食べてみます。
ほぐした秋鮭とご飯がマッチして北海道出身の私には何だか懐かしい感じがします。

最後に左側の、割と見慣れた感じの、昆布茶飯に焼いたトラウトサーモンのほぐしたものといくらの醤油漬け、錦糸卵がのった平成25年のものをいただきます。
いくらの食感に鮭と錦糸卵が合わさって何だかリッチな味わいです。

両サイドの部分が味がハッキリしているので、3種類を行ったり来たりしながら食べると、鮭児部分のあっさりした味が「昭和40年代」と「平成26年(現在)」の仲を上手く取り持ってくれる感じがします。ごちそうさまでした!

〈特集〉駅弁 一日一弁対決

一日一弁 鮭対決

一日一弁 鮭対決 】 「 鮭はらこ弁当 」(A-0)  980円

新潟県/新潟駅

「鮭はらこ弁当」をいただきました。鮭とはらこ(=イクラ)がメインのお弁当ですね。海鮮系では定番の組み合わせながら、こちら米所新潟の駅弁!ということで掛け紙には「コシヒカリ米」の文字もしっかり入ってアピールしています。ごはんにも期待です。

早速掛け紙をはずすと、あら、かわいいお弁当箱です。朱塗り風の蓋には蒔絵風の「新潟県木 雪椿」の文字と、その雪椿と思われる絵が描かれてあります。旅の途中なら容器も良いお土産になりますね。

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期待を高めさせられたところで蓋を開けます。4つに区切られて鮭のそぼろといくら、椎茸に錦糸玉子が乗っています。いくらはまろやかなみりん醤油味、鮭も脂がのっていて濃厚です!錦糸玉子も彩に加え全体をまろやかな味付けにするのに一役買っていますね。椎茸はしっかりとした甘辛の味付け、名脇役です。

そしてやっぱりごはんがおいしい!自信の表れか酢飯でもなく、味付けはありません。硬めに炊いたごはんは噛むほどに甘みと旨味が味わえますよ!あと、別添えの酒粕(新潟は酒所でもありますよね)ベースの「山海漬」もなかなかです。小ぶりではありますが十分堪能できるお弁当でした。ご馳走様でした!

〈特集〉駅弁 一日一弁対決

2014年1月 9日 (木)

一日一弁 彩り対決

一日一弁 彩り対決】 「潮騒の彩り 」 (A-0) 1,200円

青森県 東北新幹線/八戸駅

パッケージの透明な窓から見える景色は、綺麗な海鮮の風景!自然と「わあっ」と声が出てしまいます♪ 「魅せる海鮮」とサブタイトルがついている通り、見た目から美しくて魅力的。 なんと、9種類もの海鮮が入っている欲張りなこちらは青森県八戸市の駅弁「潮騒の彩り」。

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うにやいくらといった王道海鮮を横目に見つつも、気になったのはサーモンたたき。 ピンク色のサーモンがとろっととろけて甘くて美味しい!2種類の調理方法で入っているのはホタテ。照り焼きとバター味。どちらも柔らかく歯ごたえがありますが、照り焼きは甘辛く、バターはほんのり塩気のある甘みで食べ比べが楽しい逸品。

つぶつぶと口の中ではじけるいくら醤油漬けは、ごはんにぴったりの味でお箸がどんどんすすんでいきます。 しかし、やっぱりちょっと一息、ということで箸休めに。ガリと大根漬け、小松菜和えが白、ピンク、緑とお弁当に華を添えつつ、海鮮をほおばっていた口の中もさっぱりとしてくれます。

海鮮は他にも、うに、かにフレーク、たこやわらか煮、ズワイガニ棒肉、とびこが入っており、色々な味を一度で楽しめる「海鮮の饗宴」を堪能していただける1折、おすすめですよ。

〈特集〉駅弁 一日一弁対決

一日一弁 彩り対決

一日一弁 彩り対決】 「鳥取の味 懐石御膳」 (B-3) 1,980円

 鳥取県 山陰本線/鳥取駅

フタを開けると海の幸、山の幸が美しく広がっています。かの中村孝明さん監修の、鳥取食材満載のお弁当は目玉料理がたくさんあって目移りしますが、まずは鳥取県産和牛の香味焼きから。む!噛みしめると、じゅわっと肉の旨味が広がります~。

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次は蟹入り白味噌とチーズのコロッケへ。おお~!チーズと味噌とカニが混然一体となって絶妙なハーモニー!和食のような洋食のような、なつかしいような前衛なような不思議な味わいです。 箸休めの蟹の檸檬オリーブオイル和えはさわやかで繊細な味。

そして大山ルビー豚の塩焼き。 ゴロッとした肉厚のブタはそのままでもおいしいですが、添付の塩ぽん酢を付けると、まるっきり別物に変わります。甘酸っぱさと旨味がブタに絡んでやみつきに!

ご飯は大山豚のそぼろご入りご飯と白ご飯の2種入り。炊き合わせなどやさしい味のおかずには、薄味ながらも旨味がしみじみと堪能できるそぼろ入りご飯を、個性際立つキャラのおかずたちには白ご飯を、と組み合わせをカスタマイズするのも楽しい。茄子のオランダ煮は生姜と唐辛子でピリッとしめてくれるし、鰆の西京味噌焼き も存在感を発揮しています。どのおかずも味の奥行が深くて、印象的なものばかり。

お重のようなお弁当箱に、イラストの付いたお品書きも付いているので、ひとつひとつ見比べながらゆっくりと味わえるのもいいですね。ごちそうさまでした!

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