今大会の対決企画、実は
大会史上初の大型企画を含んでおります。
その名も・・・
「人気駅弁大会3店舗合同企画 新作『牛肉』駅弁対決」
本日はこの対決企画を実施するに至ったお話を。
少し長くなりますが、3店舗の担当者の想い、調製元の想い、さらには駅弁業界全体の願い、そんな熱き想いがこもった企画なので、ぜひお付き合いください(^-^)
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駅弁大会を開催する百貨店の中で規模の大きさから「3大大会」と呼ばれる、京王(東京)・阪神(大阪)・鶴屋(熊本)<開催時期順>が初競演。
バイヤーが各地域の調製元とタッグを組み開発した新作駅弁の対決企画。
期間は、1月から2月に連続して行なわれる3大会の計5週間!大会をまたぐ企画は業界初です。結果は大会ごとに集計・発表を行い、総集計を鶴屋百貨店の会期終了後に行います。
●なぜ3社が手を組むの?
交通網の発達で乗車時間が短縮され「車内で食べる駅弁ニーズ」は減少。駅弁製造業者(以下、調製元)に進むM&Aの波…、駅弁業界の経営環境は厳しさを増しています。
業界の活性化のため、駅弁大会担当者として新しい取り組みをしたいという思いから、3大大会の初競演となりました。
●なぜ「牛肉」?
長らく海鮮が主流でしたが、ここ数年で肉系駅弁が台頭。
京王百貨店の2016年大会では海鮮系の売上100に対し肉系は70、前回2017年大会では海鮮100:肉系98と、肉薄!実演売上個数トップ3のうち2つが牛肉駅弁でした。
(前回大会トップ10は特設サイト公開時に発表。お楽しみに!)
●実際に出来上がってきた新作駅弁の内容は?
「容器の大きさ・価格1500円」は統一で対決!
①京王百貨店監修
[山形県/奥羽本線 米沢駅]
米沢牛 伝統の百年焼肉弁当
118年の歴史を持つ調製元・松川弁当店が、味噌醸造元「平山孫兵衛商店」(創業141年)と、日本酒・雅山流(がざんりゅう)などで知られる蔵元「新藤酒造店」(創業147年)の米沢で創業100年超の老舗に依頼して実現した駅弁。
味噌と酒粕を独自に調合した味噌粕に米沢牛を漬け込み、柔らかく仕上げた焼肉と、醤油ベースのたれに隠し味で味噌と酒粕を加えコクを出したすき焼きを盛り付け。お米は山形県産はえぬき使用。
調製元の松川弁当店は、なんと、京王・阪神・鶴屋とも実演での登場は今回が初!
「駅弁は本来、地産地消のもの。米沢牛を使い、さらに調味料も米も地元産にこだわった駅弁で、米沢のPRがしたい」(社長 林 真人さん)と、社長自ら実演販売に挑みます。
②阪神梅田本店監修
[兵庫県/東海道本線 神戸駅]
酒乃蔵 牛肉弁当
阪神梅田本店と、調製元の淡路屋(神戸)がある「阪神間」と呼ばれる地域は、酒造りの名所。地域の名物である「日本酒」をメインに、近年注目の発酵食品にスポットを当てた駅弁をと作った自信作。
蔵元「神戸酒心館」の銘酒「福寿」の酒粕を使用し、酒粕で味を整えた国産牛すき焼きと、酒粕を使ったわさび漬けを添えて食べる国産牛ステーキを盛り合わせた弁当です。容器も酒桝をイメージしています。ご飯は素材の旨みが引き立つようにとやや薄味にした醤油めし。淡路屋は、京王百貨店駅弁大会でもベスト10の常連。
「今回の企画は自分たちだけの戦いじゃない。駅弁業界の活性化につながる大きな試みです」(取締役 柳本 雄基さん)と熱い想いを持って登場します。
③鶴屋百貨店監修
[鹿児島県/九州新幹線 出水駅]
熊本あか牛と鹿児島黒毛和牛の牛肉めし
余分な脂身の少ない甘みのある肉質の熊本あか牛と、今年の和牛能力共進会で日本一の評価を受けた鹿児島黒毛和牛を使った駅弁。
甘めの鹿児島県産醤油と鹿児島地酒「高砂の峰」を使った甘辛いタレの黒毛和牛すき焼きに、備長炭で焼き上げたあか牛は、熊本地酒「赤酒」配合の特製醤油たれとわさびを添えて。
熊本の鶴屋、鹿児島の松栄軒、それぞれの地域愛あふれる駅弁です。
鉄板でじゅうじゅうと肉を焼く実演スタイルを早くに確立したのが、この松栄軒。
「今回は『九州の代表』。いつもと違う大きなプレッシャーもありますが、おもしろい新企画に闘志がみなぎります」(社長 松山 幸右さん)
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それぞれの駅弁の実食リポートはまた後日に、こちらのブログにてご紹介いたします(^o^)
どれも力のこもった自信作、ぜひご期待ください!
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【予告】
第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会
2018年1/10(水)→23(火)
<17(水)は午後5時閉場、最終日23(火)は午後6時閉場>