2011年3月26日 (土)

東北地方の駅弁屋さんから、ご連絡をいただきました!

こんにちは、催事担当の伊丹です。
このたびの東北地方太平洋沖地震によって被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
東北地方をはじめとした震災の影響を受けた地域には、物産展にご出店いただいている駅弁やうまいもののお店も多数あります。大変な状況の中、いくつかの駅弁の調製元さんなどからご連絡をいただきましたのでご紹介します。
今回、このブログでご紹介する情報は震災から約一週間後までの状況で、少し古いのですがお許しください。

まずは、繰り返し流される宮古の映像に、安否が気がかりでたまらなかった魚元さん。
駅弁大会では常連の、岩手県宮古駅の「いちご弁当」などを手掛けている調製元さんです。津波による被害も大きい中、数日後名物女将の張間さんから直接ご連絡があり、皆さん無事に避難されていることが確認できました。かろうじてお店の倒壊は免れたようで、残っていたご飯がなくなるまで可能な限り炊き出しも行ったとのことです。

同じく岩手県からは、今回の「女将さん奮戦記」で新作「前沢牛ローストビーフ肉巻にぎり寿司」とともに大会に挑み、実演の売上個数第5位となった一ノ関駅の斎藤松月堂さん。やっと電気、水道、ガスが復旧し、お弁当は作れる状況になったそうです。

また、毎年うまいもので美味しい梅干を販売されている及川農園さんは住田町にあります。地割れや停電などで影響を受けているそうで、一番心配されているのは来年の梅だということです。通信も回復しておらず隣接する遠野市から連絡をいただきました。 

次に宮城県の方々について。昨年初めて実演で登場した仙台駅「特撰牛たん弁当」を手掛けるこばやしさんは、建物は大丈夫だそうですが、ライフラインが一部復旧していないとのこと。食材はあるため、復興部隊の方々に炊き出しを行っているそうです。

また、昨年の第45回大会の「女将さん奮戦記」に登場した秋保温泉は、旅館の女将さんたち数名が着物姿で応援に駆けつけてくださったブースが印象的でしたよね。やっと通信が回復したという旅館「岩沼屋」女将の橘さんから23日にご連絡をいただきお話したところ、ライフラインは徐々に復旧、建物はほとんど被害がなく、被災された方を受け入れているそうです。

第45回大会の「女将さん奮戦記」に続き第46回大会でも2週目に登場してくださった、福島県郡山駅「秘伝 豚肉の女将漬辨當」の福豆屋さんは、やっとライフラインが復旧しお弁当は作れるそうですが、今後の影響が心配だということです。

一方、現地での震災の被害は少なかったものの、できる限り近隣の被災地に物資を届けている調製元さんもあります。
大人気駅弁「牛肉どまん中」で知られる山形県米沢駅の新杵屋さんは、仙台に出店している店舗が大きな被害を受けたにもかかわらず約一週間は毎日仙台に物資を送られていたそうですが、今はガソリン不足で断念されているそうです。
東北新幹線の新駅が昨年12月に誕生し、新青森駅の人気駅弁となった「浜焼きホタテ海鮮ひつまぶし」の吉田屋さんは八戸市に本社があり炊き出しを行っていますが、駅弁の食材調達は難しいようです。
また、「桜弁当」と特産品とともに「町おこし特集」で初登場した青森県の七戸十和田町も、電気の復旧後炊き出しを行い、気仙沼に支援物資を送られたそうです。

さらに、実演販売の駅弁の約8割のお米を手掛け駅弁大会を支える炊飯業者の「銀しゃり」さんは、東京と神奈川に工場がありますが、毎日約2tのお米を栃木県や茨城県を中心に復興支援のために炊き出ししているそうです。

調製元さんもご自身や周囲で多くの方が被災されているにもかかわらず、復興に向け支援活動をされています。電気・水道・ガスが復旧した調製元さんは食材がある限り、復興のために活動する方や住民の方に炊き出しなどを行いながら、懸命にできる限りのことをされています。とはいえ、食材があってもガソリンがなくて運搬などができないという状況も起きているようです・・・。
余談ですが、駅弁の掛紙についている「駅弁マーク」は、社団法人日本鉄道構内営業中央会に加盟している調製元さんの駅弁に使用されています。その会員は、関係各省庁やJRからの要請により非常時における食料の提供に応じるという災害支援に関する社会的役割を元々担っているそうです。しかし今回は被害が甚大でありその要請がなかったにもかかわらず、各社が長年培ったノウハウをもとに自ら行動されています。

皆様の、一日も早い復旧をお祈りしています。

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